家庭と仕事、両立が生む
新しいリーダー像。
テレビ通販チームのリーダーとして日々奮闘するMさん。
家庭では2児の父として、テレワークやフレックスタイム制度を活用しながら、育児と仕事の両立に取り組んでいます。
今回は、そんなMさんが育児を通じて得た気づきや学びが、どのように仕事に活かされているのか、代表取締役社長の山岡が日常の様子とともに伺いました。(2025年7月収録)
現在、テレビ通販チームのリーダーとしてのやりがいや喜びは?
「真夜中市場」と「通販スターDaily」を担当しています。以前からマーチャンダイザー(以下「MD」)として関わってきましたが、リーダーを任されるようになってから、やりがいを感じる場面が増えました。特に、メンバーが良い商品を出せるようになったり、番組作りの裁量が広がったりして、それぞれが自分の判断でアイデアを出せるようになってきたんです。その結果、番組としてよい形になり、売上にもつながるようになってきてチームとしてレベルアップしている実感があります。
チームの成長を感じられるのは嬉しいですね。
そうですね。みんなで悩んだ商品が実際に売れたとき、自分たちの考えが視聴者に伝わったという手応えがあります。「やってきたことは間違ってなかった」と思える瞬間が一番の喜びです。テレビ通販は放送後すぐに結果が出る世界なので、リアルタイムで反応が見えるのも面白いですね。
テレビ通販の醍醐味とは?
世の中には商品が溢れていますが、MDの仕事はその中から「これだ」と思う商品を選び、視聴者に分かりやすく、魅力的に伝えることです。商品の仕入れから番組作り、売上の結果、フィードバックまで一連の流れを見られるのが醍醐味です。テレビの影響力は今も大きく、1回の放送で売上が大きく変わることもあります。限られた時間で不特定多数の視聴者に商品を紹介する難しさと面白さがあります。
育休を取られた経験について教えてください。
6歳の女の子と3歳の男の子がいますが、下の子が生まれたときに、1ヶ月間の育休を2回取りました。上の子の保育園の送り迎えや買い出しなどを担当し、家事と育児を分担しました。仕事中心だった生活から、家族との時間をしっかり取ることで、多くの気づきがありました。今では仕事とプライベートをうまく切り替えられるようになり、仕事のパフォーマンスも向上しています。
ママの大変さも実感されたのでは?
本当にそうです。料理、掃除、洗濯、買い出しなど、子どもたちが走り回る中で家事をこなすのは大変です。今では私ができることは積極的にやるようになりました。妻も働いているので、協力しながら家庭を支えています。
現在の働き方について教えてください。
テレワークが非常に合っています。通勤時間がなくなったことで、朝は私が子どもたちの送りを担当できます。妻が7時に出勤するので、私が小学校や保育園に送り出しています。出社は週1回の木曜日と収録日などで、月に8日程度。習い事の送り迎えや週末の食事作りも担当しています。
仕事のパフォーマンスへの影響は?
良い影響が多いです。MDの仕事は集中して考える時間が必要なので、余計なストレスが減り、仕事に集中できます。毎週1回のオフィス出社で情報共有もできており、ハイブリッドな働き方が今の生活に非常に合っています。
ハッズは働く場所と時間を自由に選択できますが、典型的な1日の流れを教えてください。
朝6時半に起きて、子どもたちの身支度をします。7時半に送り出し、8時に一旦帰宅。余裕がある日は洗濯や洗い物など家事を済ませ、9時半から仕事を開始。昼休憩を挟みつつ、17時半〜18時に仕事を終えます。妻は時短勤務で16時半に帰宅するので、18時には家族が揃います。家が整った状態で迎えられるので、家族のストレスも少ないです。
柔軟な時間の使い方ですね。
はい。日中は集中して仕事をし、こぼれた分は夜に作業することもあります。テレワークやフレックスタイムだからこそできる時間の組み替えがありがたいです。
山岡さんは日々どのように過ごされていますか?
私も幼い子どもが3人いて、高齢の両親も健在です。仕事に加えて、夫、パパ、そして親のサポートと、まさに睡眠時間以外はフル稼働です(笑)。それでも関西テレビハッズにはそれを可能にしてくれる環境があります。Mさんと同じように子育てのサポートができるし、実家に立ち寄って両親の様子をみながらテレワークをすることもあります。ネットさえつながれば、場所や時間に縛られずに仕事やミーティングができる。すべてに正面から向き合える柔軟な働き方ができるからこそ、得られる充実感があります。「働き方を自分でデザインできる」というのは、本当に素晴らしいことです。だからこそ、この柔軟な環境を社員の皆さんにも存分に活用していただき、それぞれの理想的なワークライフバランスを実現してほしいと願っています。
テレビ通販チームをまとめる上での工夫は?
一番の課題は、メンバーの方向性がバラバラになることです。ベクトルがずれると最終的にお客様に満足のいくお買い物をしていただけなくなるので、「どこに向かうか」を明確にすることが大切です。毎週月曜の朝に前週の実績を共有し、気づきや方針をメールで伝えています。木曜の対面ミーティングでその内容を深掘りすることで、チームの意識を揃えています。
現場の動きはメンバーに任せているので、主役は現場にいる人たちです。情報共有を徹底することで、個人の解釈のズレを防ぎ、チームとしての一体感が生まれています。テレワーク中心でも、チーム力を高められていると感じています。
最後に、「自分らしく働く」ことで、どんな未来を描いていますか?
私にとって「自分らしく」とは、自己中心的ではなく、周囲をサポートすることです。育児を経験してから、会社をより良くしたいという気持ちが強くなりました。関西テレビハッズに入りたいと思ってくれる人が増え、今いるメンバーが「ここで働き続けたい」と思える会社にしたい。そのためには、魅力的な事業モデル、職場環境が必要です。今は通販の一部しか見えていませんが、俯瞰的に物事を見て、足りない部分や伸ばすべきところを考えながら、会社の成長を支える存在になりたいと思っています。それが「自分らしく働く」ことにつながると感じています。