支え合う文化が根づいた
働きやすい職場です。
クリエイティブ事業で取締役などを歴任してきたNさん。60歳を迎えた今も、関西テレビハッズでのキャリアを継続し、以前にも増してエネルギッシュに活躍されています。現場での第一線の姿は、まさに“アクティブシニア”。年齢にとらわれず、後輩の育成や会社の成長を支える存在として、会社も本人も大きな期待を寄せています。今回は、シニア世代としての役割やこれからの働き方について、Nさんに代表取締役社長の山岡がお話を伺いました。(2025年7月収録)
6月に60歳を迎えられたそうですね。
はい、そうなんです。世間では「節目の年」と、よく言われますが、正直あまり意識はしていません。家族が還暦祝いをしてくれましたが、それ以外は何も変わっていないですね。年齢で線引きされることもありますが、私にとってはただの通過点。仕事のスキルも健康状態も、急に変わるわけではありません。
60歳以降も仕事を続けると決めた理由は?
先輩たちから受け継いだクリエイティブ事業の仕事を、まだまだ大きくできると感じているからです。チームのメンバーともっとチャレンジしたいし、まだ道半ば。60歳は通過点のひとつで、今は拡大発展の途中です。できる限りその可能性を追求し、次の世代に「どうすれば実現できるか」を伝えていきたいと思っています。
取締役などを歴任されてきましたが、現在は現場に専念できる環境になりましたね。
はい。これからの世代の皆さんに私が経験してきたことを伝えたり、同世代のクライアントと新しいイベントを作っていける環境に集中できるのはありがたいと思っています。もちろん結果に応えなければならないというプレッシャーはありますが、それ以上に信頼や期待を寄せていただけることが嬉しいし、楽しいですね。だからこそ、その思いに応えたいという気持ちが強くなります。60歳を超えて「表情が明るくなった」「身のこなしが柔らかくなった」と言われることもあり、自分でもその変化を実感しています。
印象に残っているイベントはありますか?
大小さまざまなイベントに携わってきましたが、やはりお客様に「ありがとう」と言っていただける瞬間が一番の喜びです。大規模なイベントよりも、目の前の担当者と「こんなことをやりたい」など打ち合わせを重ね、協力会社と素材や構成を話し合い、イベントが成功したときの「やった!」という気持ちは感無量ですね。クライアントやお客様の笑顔や感謝の言葉が、信頼関係につながっていると感じます。
関西テレビハッズの柔軟な働き方についてどう感じていますか?
当社ではコロナ前からテレワークの環境を導入しており、コロナ禍をきっかけに一気に進みました。以前は会社に行かないと仕事ができませんでしたが、今ではPCを持って現場でも打ち合わせや図面の修正ができるようになり、効率が格段に上がりました。コロナが収束し多くの企業がリアルに戻る中、当社は引き続き柔軟な働き方を推進しており、個人と会社の成長を両立させようとしています。
その働き方が社員に与える影響は?
今は、個々が自分のワークライフバランスを「デザイン」できる時代です。関西テレビハッズはその先陣を切っているという自負がありますし、社員一人ひとりにもその意識が根付いています。みんながそれぞれの働き方を充実させていると感じます。
60歳を迎えて、今後の仕事への取り組みやモチベーションは?
やること自体は大きく変わりませんが、少し時間に余裕ができたことで、チームや社員と話す機会が増えました。私が歩んできた道のりを、言葉で伝えていきたいと思っています。私のやり方を真似するのではなく、参考にしながらそれぞれが自分のスタイルを築いていくことが大切です。
経験を伝えることで、若手の成長スピードも上がりそうですね。
そうですね。前例がないと時間がかかることも、私が一つの例として伝えることで、5年かかっていたことが半年でできるようになるかもしれません。私を“AI”のように使ってもらえたら嬉しいですね(笑)。
60歳以上の方が活躍できる職場環境については?
今後、そうした年代の方が増えていくと思いますし、会社としても一緒に運営していくことが求められる時代です。年齢に関係なくアクティブに活躍する姿を見せていきたいですし、ロールモデルとして、ハッズの働く環境をより良くしていく存在になれたらと思っています。まずは自分が実践することが大切だと考えています。
山岡さんも来年還暦だそうですね。
そうなんです。Nさんの背中を見ながら、これからの働き方について学ばせていただきます。年齢を重ねたからこそ挑戦できることや、積み重ねてきた経験を活かせる場を、会社の中にもっと増やしていきたいと考えています。私たちの世代と若い世代が互いに刺激を与え合い、切磋琢磨しながら会社を動かしていく。そんな世代間の好循環が生まれることで、会社はより強い推進力を持ち、成長していけるはずです。
最後に、60歳以降の「自分らしい働き方」とは?
年齢的にも体調管理が大切だと感じていて、長くやっていなかったゴルフを再開して思いっきり打ってみたいですね。旅行も、海外にはしばらく行けていないので、妻と一緒に長期旅行に出かけたいです。60歳になって、仕事もプライベートもさらに充実させて、人生を楽しみたいと思っています。