季節が移り変わり、お肌の乾燥が気になり始めたという方も多いのではないでしょうか。「最近、一年を通して乾燥肌になった気がする」という方もいるかもしれません。
今回は乾燥肌でお困りの方向けに、その原因と対策について考えてみたいと思います。
乾燥肌になる4つの原因とは?
乾燥肌の原因は実に様々です。原因がひとつの場合もありますし、色々な要素が合わさり、肌の乾燥が進む場合もあります。乾燥肌の主な原因を4つ挙げてみたいと思います。
乾燥肌の原因1.夏の温度差と紫外線
夏の環境は、お肌にとっては過酷です。外の気温は30℃を超え、室内はエアコンによって冷やされて、乾燥しています。大量にかいた汗が室内のエアコンで一気に蒸発し、お肌の潤いを保つのに必要な皮脂も一緒に奪ってしまうことで、お肌は乾燥してしまいます。
同時に注意が必要なのが紫外線。紫外線というと日焼けが気になる方も多いでしょうが、紫外線の影響はそれだけではありません。
紫外線のパワーは大変強く、お肌の表面だけではなく、その下の真皮にまで影響して、みずみずしいお肌を作る要素であるコラーゲンやエラスチンを壊してしまうのです。
乾燥肌の原因2.冬の寒さと空気の乾燥
冬になると乾燥する、という方は多いでしょう。冬になると外気は乾燥し、湿度は低下します。それによってお肌の表皮の外側にある角層から水分が奪われてしまうのです。
さらに、冬の室内のエアコンもお肌の大敵です。加湿器などをつけないと、エアコンによってお肌の水分はどんどん奪われてしまいます。さらに、冬は夏と違って汗をかく機会があまりない方も多いでしょう。
汗はお肌の潤いを保つための大切な要素なのですが、汗が出ないことで、夏よりもいっそう乾燥肌が進んでしまうのです。
乾燥肌の原因3.ストレスなどの生活習慣の乱れ
毎日のハードな仕事や、オフィスやプライベートでの精神的なストレスもお肌にとってはトラブルの原因です。
お肌の表面の皮膚は常に生まれ変わっています。古くなった皮膚がはがれ、新しい皮膚に生まれ変わる時に、不要な老廃物なども一緒に排出されます。しかし、ストレスが原因でホルモンの分泌が正常に行われなくなってしまうと、お肌が再生するサイクルも乱れてしまうのです。
そのことにより、お肌を外気から守るためのバリア機能が不完全なままの細胞が表皮となってしまい、お肌を乾燥から守ることができなくなるのです。
乾燥肌の原因4.加齢
30代以降の女性が感じるお肌の乾燥は、加齢によるものが原因の場合も多く見受けられます。
お肌の潤いを保っているヒアルロン酸、コラーゲン、皮脂、汗といった成分は年齢と共に減少します。年齢を重ねる毎に新陳代謝機能が衰えることも乾燥の原因のひとつです。
血行が悪くなると、体の細胞の栄養分が行き届かなくなってきます。それにより、ピンと張ったみずみずしいお肌を作るための組織が壊れ、徐々にハリや弾力もなくなり、乾燥も進んでしまうのです。
乾燥肌の対策に必要な2つのこととは?
以上、乾燥肌になってしまう主な原因を4つ挙げてみました。どの原因を見ても、避けるのは無理かも、と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。適切な対策・日々のお手入れを行えば、乾燥肌は改善するのです。
その対策とは、「新陳代謝をよくすること」「水分を充分に補うこと」「油分を充分に補うこと」「お肌に必要な成分を取り入れること」です。
乾燥肌の対策1.体の新陳代謝をよくしましょう
お肌の乾燥の原因を取り除くことができれば、肌質は充分に改善します。「新陳代謝をよくする」とは、血行を良くすることです。
冬でも汗をかきやすいように日頃からまめに体を動かすことを心がけたり、夏はエアコンによる冷え過ぎを防ぐために室内でも一枚カーディガンを羽織る、靴下をはく、などの対策を取りましょう。
乾燥肌の対策2.今使っている基礎化粧品を見直しましょう
次に「水分・油分・必要な成分を取り入れる」ことです。これは、自分に合った基礎化粧品を使うことが大切なポイントです。
普段、何気なく化粧水や乳液を購入している方は、本当にそれが自分の肌質に合っているのかを見直してみませんか?
一年を通して同じ基礎化粧品を使うのではなく、季節によって、または肌の変化によって使い分けるのもひとつの方法です。「季節の変わりで肌がいつもより乾燥する」「冬になって、油分が足りない気がする」といったお肌の変化を感じたら、新しい基礎化粧品にトライしてみることも、お肌の乾燥対策には必要なことだと言えるでしょう。